ガイヤーのお料理(?)教室 はとぽっぽさま

 

ガイヤーのお料理(?)教室

はとぽっぽ


 

皆さん今日は食材の解凍の仕方について学びましょう。教科書の7Pを御覧下さい。
ページの上に挿し絵がありますね、これは何でしょうか?

「はいっ」

はい、スフィンクス君

「冥王星で氷付けになった少年です」

はい、よくできました。今日はこの少年を題材にしたいと思います。
まず対象の鮮度を確かめましょう、何歳でしょうか?
十七歳ですねっ、ぴっちぴちです。鮮度は申し分ありません。
この鮮度を失わずいかにして戻すか?まずは周囲の環境温度を確認しないといけません。
あっ皆さん大切な所はちゃんとノートをとってくださいね。
では続けます。
というのも、例えば気温0℃の環境で解凍しようとします、なかなか溶けませんね?
では30℃の場所ではどうでしょうか?すぐ解凍できますがそのまま放って置けばダメになってしまいます。
それでは美味しく頂く(?)事はできません。
何といっても料理は『味』が勝負ですからね、解凍時の温度の重要性は御理解いただけたと思います。
この少年の場合はといいますと、冥王星の大気温度をどなたか御存じですか?

「確か-800℃です」

ウラヌス君、よく知ってましたね。-800℃!すごいですね、どうやって戻しましょうか?

「お湯をかけるのは?」

やかんを出しても瞬時に凍りますね。

「燃やしては?」
「火炎放射機用意しましょうっ!」

皆さん、消し炭になっては使えません……。
きちんと原形を留める方法を探しましょう(教育的指導)

 

「こういうのはどうですか? レンジでチンッ!」
「石焼き芋のお釜に入れるっ!」
「こげない?」
「酒と一緒におかんに浸ける」
どこで?
「(人差し指を立てて)チッチッチッ。少年を地球に連れ帰ってから溶かせばいいんだよ」
「つまり冥王星で溶かすのは無理だと?」
「とーぜんっ!(と胸を張る)」
「どうやって運びましょう?直接運んだら宇宙空間で空中分解してしまいますよ?」
「その前に一杯飲ませるっ!」
「本人が死んでしまってはどーしよーもないもんな」
「それこそどうやって飲ませるんだっ!」

          

            この議論は延々2時間続いたと記憶しております。ガイヤー談

 

 

 

第7話「冥王星は地獄の星」
主人公タケルが氷付けになったシーンの背景で六神ロボのこういう苦闘があったかどうか…
真実は皆さんのご想像にお任せしたいと思います。
 

by はとぽっぽ

 


読ませてもらった瞬間、ロボットたちが議論する姿が
頭の中で乱舞して、けたけた笑ってしまいました。
この辺のセンスがさすがです。
過去にGM仲間でした雑談が元ネタとのことですが、
それをこんなふうに加工できるのもさすがです。
ありがとうございました!

きり

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