ぱられる?welcome home

  sakohasiさま

 

 

−バトルキャンプ ナオトの自室−

 
 タケル帰還の祝宴の酒をちょろまかしたナオトとアキラ。
 宴の2次会としゃれ込んでいる。
 オフを翌日に控えている事もあって、すっかり出来上がっている2人。
 
「あーあ。タケルもロゼも、きっと今頃はふたりで…」
「未練がましいぜ、アキラ!」
「だって…だって…しくしくアカネさん…(めそめそ)」
「あーあ、泣き上戸かよ、コイツ。まあなぁ。今頃ふたりとも海岸を散歩してたりして……。で、いい雰囲気の中、タケルがいきなりガバッ!として、
 
『ダメよ、マーズ!人がくるわ…!』
『いいじゃないか、別に』
『でも、こんなところで。砂が……!』
『大丈夫。うんと高く腰をあげて……』
 
なぁ〜んてな!だははははははははははは!(酔い酔い♪)」

 

 

 ……十数分後、アキラの姿は警備の取調室にあった。
 調書を取る警備主任は、やや呆れたようにアキラに尋ねた。
 
「で?なんで、伊集院君をボコボコにしたりしたの?」
 
 すっかり酔いの冷めたアキラは、赤くなってうつむいたまま、何も答えられなかった。

 

 完
 

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

−海岸 タケルとロゼ−

 

 煌き、降り注ぐかのような美しい星空の下、愛し合うふたり。
 ひたひたと満ちていく潮。
 
 
 ごごごごご……ざっぱーん!!
 
 
 大きな波が、ふたりを一瞬、飲み込んだ。
 それが退いた後、ロゼは呆然として、自分に覆い被さるタケルに言った。
 
「だ、大丈夫?マーズ」
 
 とっさに波からロゼを庇っていたタケルは、ずぶ濡れだった。
 タケルは、ゆっくりと顔を上げた。
 頭に載った大きな海草が斜めに垂れ下がっている。
 タケルはどこか遠い目で呆然と呟いた。
 
「大丈夫だよ……。君こそ無事かい?ロゼ……」

 
 
 遠くでは、夜だというのにカモメが鳴いていた……。

 

 完
 

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

−再びバトルキャンプ 地下大浴場−

 

 ずぶ濡れのタケルを促し、ロゼは急ぎバトルキャンプに戻った。
 
「とにかく温まらなきゃ……。風邪をひいてしまうわ……」
 
 目立たぬように、ふたりは地下の大浴場に向かう。
 本物の天然温泉を地中深くから汲み上げたそれは、一般にも定期的に開放されている地域の名物だった。
 夜中ということもあって誰もいない。
 脱衣所でタオルとバスローブを用意するロゼを、不意にタケルは背後から抱き締めた。
 突然の事に、身を堅くするロゼに、タケルは甘い声で囁いた。
 
「ロゼ、一緒に入ろう……」
 
 ロゼは狼狽した。
 
「だ、ダメよ!」
「君だってずぶ濡れじゃないか……」
「ここは男性専用なんでしょ?人が、来るわ……」
「こんな夜中、誰もこないさ。いざとなったらテレポートで逃げればいい」
「で、でも」
「入ろう、ロゼ」
 
 タケルの唇が、紅に染まったロゼの耳を愛撫する。
 
「一緒に入りたい……」
 
 ロゼの服の布地を、タケルの形良い手が滑らかに動く。
 軽い抗いを押さえ込み、強引に、しかし優しく、緩められていく衣服は、次々とロゼの足元に落ちていく。
 生まれたままの姿になったロゼを、タケルは抱き上げた。
 うっとりと、タケルの熱い裸の胸に頬を預け、ロゼは目を伏せた。
 タケルの足が浴場のドアに向かう。
 と、タケルの足が止まった。
 
「どうしたの?」
 
 訝しげにタケルを見上げ、ロゼは尋ねた。
 タケルは暗澹と呟いた。
 
「……中に、なにかいる……」
「え?」
 
 ロゼを抱いたまま踵を返すタケルに、ロゼは言った。
 
「何かって何?透視してみましょうか?」
「ダメ!絶対!」
 
 タケルの勢いにロゼは目を丸くした。

 

 
 大浴場の湯船の中。
 真っ赤になった大塚が、巨大な麺棒で腹の脂肪を揉み出していた……。

 

 

 完

 

 


オチがサイコー!(笑)
2004.1.28 きり

素材提供 Pearl Boxさま

 

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